[調査] AWS Snowcone (エッジコンピューティング)

Amazon Web Services (AWS) は、2020/06にAWS Snowconeが発表した。これは、厳しい環境化でも動作する軽量、小型、堅牢なエッジコンピューティングである。本製品について簡易調査を実施する。

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概要

AWS Snowconeの概要は下記である。

  • 厳しい環境でも動作する物理的なエッジコンピューティング
  • 軽量、小型
  • ストレージ – 8TB
  • CPU – 2個、メモリ – 4GB
  • バッテリ稼働可能
  • 様々な環境化で使用可能、ドローン搭載も可能
  • EC2インスタンス起動可能
  • AWS IoT Greengrass使用可能
  • AWS DataSync使用可能
  • 現時点では、米国東部 (バージニア北部) と米国西部 (オレゴン) のみで利用可能
  • 利用期間に応じた課金
  • 外観は下記

出典 : Amazon Web Services ブログ

所見

上記概要の通り、AWS Snowconeはクラウド事業者であるAWSが提供するエッジ側の物理サーバとなる。競合であるICT企業が提供しているAzure、GCPには中々提供が容易ではない、親会社が小売業であるAWSならではサービスと考える。
昨今、徐々にサイバー側のクラウドサービスとして成長が緩やかになりつつある。そのため、フィジカルにも進出しサイバーフィジカルシステムとして総合的なICT分野でのサポートを目的とし、さらに親会社が小売業であるAWSならではストロングポイントも持った競争力のある良い製品であると考える。
“EC2″、”AWS IoT Greengrass”、”AWS DataSync”が使用可能であり、クラウド側との連携やシナジー効果の高い仕様となっている。一方で、ストレージが8TB搭載、バッテリー搭載でオフラインでも十分必要なデータを格納しつつ、クラウドと後日連携するまで自立稼働出来るようになっている。
エッジコンピューティングとしてフィジカルで高速に実施が必要なデータ処理やAI動作をしつつ、重い処理やAI学習はクラウド側で後ほど実施といった最適な動作が可能なアーキテクチャが設計されているように思う。
2020/06現在は米国2リージョンのみで利用可能ということで、他リージョンでの利用も順次期待したい。

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