コンテナ仮想化 Docker の始め方

Container

本ナレッジでは、コンテナ仮想化技術を用いたプラットフォームであるDockerの始め方として、インストール方法等、初期セットアップ方法を記載する。
Dockerの概要は別ナレッジにて記載する。

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Docker インストール

Dockerインストール方法として、公式サイトのシェルスクリプトを利用した方法と、パッケージ管理システムを利用したインストール方法の2種類があり、双方記載する。
インストール可能な最新バージョンに多少の差異はあるが、どちらでインストールした場合でも基本インストールされるものは同一。そのため、好みの方法で実施する。
また、パッケージ管理システムを利用するインストール方法については、UbuntuおよびCentOSの2種類記載する。

Docker公式サイト用意のシェルスクリプトを利用したインストール

  • “curl”にてシェルスクリプトをダウンロードし、それをパイプして実行
curl https://get.docker.com | sh
  • curl等、未インストールの場合は必要依存ソフトウェアをインストール後、上記を実行

パッケージ管理システムを利用したインストール (Ubuntu)

  • パッケージインデックスを更新
$ sudo apt-get update
  • 依存ソフトウェアをインストール
$ sudo apt-get install -y \
    apt-transport-https \
    ca-certificates \
    curl \
    software-properties-common
  • Docker公式公開GPG鍵をインストール
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo apt-key add -
  • 鍵のフィンガープリントが、”9DC8 5822 9FC7 DD38 854A E2D8 8D81 803C 0EBF CD88″と表示されるのを確認
$ sudo apt-key fingerprint 0EBFCD88
  • リポジトリを追加
$ sudo add-apt-repository \
    "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
    $(lsb_release -cs) \
    stable"
  • パッケージインデックスを更新
$ sudo apt-get update
  • Dockerをインストール
$ sudo apt-get install -y docker-ce

パッケージ管理システムを利用したインストール (CentOS)

  • 依存ソフトウェアをインストール
$ sudo yum install -y yum-utils \
    device-mapper-persistent-data \
    lvm2
  • リポジトリを追加
$ sudo yum-config-manager \
    --add-repo \
    https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
  • Dockerをインストール
$ sudo yum install docker-ce

 

Docker 起動確認・自動起動設定

  • dockerグループを作成
$ sudo groupadd docker
  • 現在のユーザをdockerグループに所属させ、sudo無しでdockerコマンドを実行可能に設定
    • 本設定は、ログアウトし再度ログインした段階で反映する。本ナレッジで、ログアウトせずにsudo利用でのコマンドを記載。
$ sudo usermod -aG docker $USER
  • (CentOSの場合) Dockerを起動
    • (Ubuntuの場合) インストール後に既に起動しているため、本コマンドの実行不要
$ sudo systemctl start docker
  • あわせて、今後のDockerの自動起動を設定
$ sudo systemctl enable docker
  • 下記コマンドを実行し、インストールされたDockerのバージョンを確認
$ docker --version
  • テスト用のDockerイメージを実行
    • テスト用イメージがダウンロードし、コンテナが実行。情報が表示される。
$ sudo docker run hello-world

以上で、正常にDockerのインストール・起動確認完了となり、利用可能となる。

単一のDockerだけでなく、複数のDockerコンテナを一元管理したい場合はDocker Composeをさらに利用すると良い。

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